翔べ!必殺うらごろし(1978〜1979年)
第14作「翔べ!必殺うらごろし」
- 放送期間(話数):1978/12/08〜1979/05/11(全23話)
- 放送時間:(金)22:00-22:54
- レギュラー・準レギュラー出演者
- 先生:中村敦夫
- 若:和田アキ子(♯1〜20・23)
- 正十:火野正平
- おねむ:鮎川いづみ[いずみ]
- おばさん:市原悦子(♯1〜13・15・17〜23)
- スタッフ等
- プロデューサー:山内久司・仲川利久(朝日放送)/櫻井洋三(松竹)
- 脚本:野上龍雄/保利吉紀/松原佳成/猪又憲吾/吉田 剛/石川孝人/山浦弘靖/荒馬 間/白石裕巳
- 音楽:比呂公一
- OPナレーション:藤田まこと
- 次回予告・劇中ナレーション:野島一郎(ABC)
- 主題歌:「愛して」(詞・曲:浜田省吾/編:井上 鑑/唄:和田アキ子 RCAレコード)
- 監督:森崎 東/松野宏軌/工藤栄一/高坂光幸/原田雄一
- 制作協力:京都映画撮影所(松竹撮影所)
- 制作:朝日放送/松竹
- オープニングナレーション(作:早坂 暁、ナレーション:藤田まこと)※第1話のみ、時差ネットで当番組を放送する一部地域向けにつき、野島一郎アナウンサー(当時)がOPナレーションを担当。
「二つのまなこを閉じてはならぬ この世のものとも思われぬ この世の出来事見るがいい 神の怒りか、仏の慈悲か 恨みが呼んだが摩訶不思議 泣き顔見捨てておかりょうか 一太刀浴びせて一供養 二太刀浴びせて二供養 合点承知の必殺供養」
- エンディングナレーション(作:早坂 暁・野上龍雄、ナレーション:野島一郎(ABC))
「超自然現象 それを証明する多くの伝承が古来より東西に渡って受け継がれている この一行はこれからもこのような未知の世界への旅を続けるであろう たとえ、あなたが信じようと信じまいと」
- 放送リスト
話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 監督 | ゲスト | 備考 | |
製作前史 | ・「新・仕置人」以降、”中村主水シリーズ”と”からくり人シリーズ”の交互製作ローテーションが定着しつつあったが、長期にわたって両シリーズの交互製作を続けることで早晩「必殺」がマンネリ化して視聴者に飽きられる危険があると踏んだ製作サイドは、大方の番組ファンによる”次は非水シリーズの新作が来る”という予想の裏を掻く形で、両系譜の何れとも属さない新作の製作を計画。書籍「ノストラダムスの大予言」や映画「未知との遭遇」(1977年)など、科学的な立証が凡そ不可能な能力・物体・現象等を取り上げた作品が軒並み大反響を呼んでいた当時の時世(オカルトブーム・超能力ブーム)に着目し、超常現象を題材として、”弱者の怨みを晴らすべく悪を殺す”という前提は踏襲しながらも、その根幹にたどり着くまでのストーリー展開や登場人物の設定等については「必殺」の長期シリーズ化で蓄積されてきたパターンに極力捉われない、「必殺」の第三の系譜化をも視野に入れた”異色中の異色作”というコンセプトの下、本作が製作・放映されることとなった。 ・上記のコンセプトに基づき、”殺し”を請け負う登場人物の設定では、これまでのシリーズでは貫徹されてきた”どの登場人物も裏稼業とは別個に表稼業を持っている””被害者からの頼み料を前提にして殺しを請け負う”というパターンが排除され、”職業不定・本名不詳の一見得体の知れぬ放浪人の一行が、各地で遭遇した災い(超常現象)の原因となっている死者の怨念を晴らすために悪を処断する”という新機軸が導入。このプロットに応じて本作の”殺し”を担当するキャラクターの配役が行われ、「仕業人」以来の登板となる中村敦夫(先生役)、過去数度のゲスト出演で強烈な個性を発揮した実績を買われての抜擢となる市原悦子(おばさん役)、そして新顔として、この年の春まで当時の「必殺」の強力な裏番組であった「金曜10時!うわさのチャンネル」のメインキャストであった和田アキ子(若役)と異色のキャスティングを断行。それぞれのタレントイメージに即した形で具体的な役柄設定が進められ、”旗竿を片手に修行の旅を続ける、太陽への篤い信仰心を持った超人的な潜在能力を有する無欲主義の行者”(先生=中村)、”一見男と見間違う風貌を呈した、人並み外れた怪力を持つ大柄な女”(若=和田)、”記憶喪失で彷徨っていたところを先生に拾われ旅を共にする、元殺し屋の中年女”(おばさん=市原)と何れもこれまでの「必殺」の”殺し屋”像とは大きくかけ離れた設定が施される事に。特に中村が演じる事となった「先生」のキャラクター設定は従来の「必殺」の”パターン崩し”ともいえる多数の異端的なストーリー設定が本作に導入される伏線となった(従来の「必殺」では、登場キャラクターの”殺し”が”暗殺”の性質を帯びたものであったために”殺し”の場面は日暮れが来るのを待って断行するという描写が一般的であったが、本作では”先生が太陽の光の力を借りて死者の怨念を「声」として認識することによって殺しを断行する”という設定から、原則として陽が暮れる前(朝〜昼)に行われる描写がなされ、”怨念”が殺しの端緒として位置づけられた関係から従来の作品での殺しの端緒であるはずの頼み人が本作では存在しない他、”金銭欲・食欲といった世俗的欲望に全く関心がない”という設定から派生して、先生を筆頭に本作の殺しを実行するキャラクターは何れも殺しに対して頼み人から支払われる報酬(頼み料)は原則的に受け取らないという体裁が採られている)。 ・一方、”殺し”を実行しないキャラクター(情報収集役、仕置に加担しないサブキャラクター)の配役や設定については、メインキャスト陣やその役柄設定の異色さとの釣り合いを取る意味合いから、従来の「必殺」の作風に立脚する方針が採られ、前々作「商売人」での掛け合いが好評を得た火野正平(正十役)・鮎川いづみ(おねむ役)がほぼ「商売人」と同様の位置づけのキャストとして起用されることとなった。両者ともに無欲主義に傾斜するメインキャラクター陣とは対極にある人物設定(正十は金銭欲・色欲の強い裏稼業経験者、おねむは睡眠欲・食欲が並外れた巫女という基本設定となっている)がなされ、本作の”「必殺」らしさ”をかもし出す要衝として「商売人」以上の存在感を発揮する事となる。 ・また、超常現象という視聴者には取り付き難い題材を取り扱うため、OPの語りとは別に劇中で各回のストーリー内で取り上げられる現象についての説明ナレーションが必要に応じて毎回挿入されており、当該ナレーションについては当時シリーズの次回予告アナウンスを担当していた野島一郎(当時朝日放送アナウンサー)が担当した(EDの語りも担当)。 ・本作の劇伴音楽は「商売人」「からくり人・富嶽百景殺し旅」で担当した森田公一に代わり、「新・仕置人」の頃よりノンクレジット扱いで劇伴製作に参加していた比呂公一が担当(尚、本作の劇中BGMは平尾昌晃が音楽担当に復帰した「仕事人」以降の同シリーズでは一度も流用されていない)。 ・本業は歌手である和田をレギュラーキャストとして起用したことに伴い、主題歌(「愛して」)の歌唱も和田が担当することに(同シリーズで番組レギュラー出演者が主題歌の歌唱を担当した最初の例)。以降、鮎川いずみの「冬の花」(「仕事人Ⅲ」主題歌)、三田村邦彦の「想い出の風車」(「新・仕事人」主題歌)、中条きよしの「櫻の花のように」(「仕切人」主題歌)、中村雅俊の「瞬間(ひとどき)の愛」(「渡し人」主題歌)、本田博太郎の「風の旅人」(「仕舞人」主題歌)と、後期シリーズでは番組レギュラーキャストが主題歌・劇中歌の歌唱を担当(中には作詞・作曲も担当した例あり)するケースが恒例化するようになる。 |
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1 | 323 | 1978/12/08 | 仏像の眼から血の涙が出た | 野上龍雄 | 森崎 東 | 山本麟一(三ツ目の重蔵)/栗田ひろみ(お鶴)/浜田 晃(桑木甚内)/堺左千夫(弥平) | ・本作のサブタイトルは全て各回の題材となっている超常現象の概略を織り込んだ(原則)一文形式の体裁を採っている。 |
2 | 324 | 1978/12/15 | 突如奥方と芸者の人格が 入れ替った |
野上龍雄 | 森崎 東 | 小山明子(琴路)/新田昌玄(山地半十郎)/左 時枝(染香)/玉生司朗(永井監物) | ・憑依現象(乗り移り)を取り扱ったエピソード。 |
3 | 325 | 1978/12/22 | 突然肌に母の顔が浮かび出た | 石川孝人 | 松野宏軌 | 藤岡重慶(弁覚)/弓 恵子(志乃)/伊藤幸雄(真之助)/古川ロック(千手坊) | ・皮膚紋画症(ベルモグラフィー)を取り扱った回。 |
4 | 326 | 1978/12/29 | 生きてる娘が 死んだ自分を見た! |
吉田 剛 | 工藤栄一 | 泉じゅん(うめ)/中島 葵(くに)/近藤 宏(宗丹)/北見唯一(紋兵ヱ) | ・トッペルゲンガー(オートスコピー)(実在の自分がもう一人の自分を見る現象)を取り扱った回。 |
5 | 327 | 1979/01/05 | 母を呼んで寺の鐘は泣いた | 保利吉紀 | 松野宏軌 | 白川和子(おそで)/大林丈史(久六)/横森 久(鐘匠) | ・ラップ現象(何も存在しない空間から音が発生し鳴り響く現象)を取り扱った回。 |
6 | 328 | 1979/01/12 | 男にかけた情念で 少女は女郎に化身した |
石川孝人 | 原田雄一 | 大関優子[佳那晃子](お葉)/有川 博(与八)/八名信夫(勘造)/阿藤 海[快](仁平)/久永智子(毬) | ・憑依(乗り移り)と透視能力を取り扱った回。 |
7 | 329 | 1979/01/19 | 赤い雪を降らせる 怨みの泣き声 |
吉田 剛 | 原田雄一 | 山谷初男(仁助)/御木本伸介(家老・脇田)/佐野アツ子(おせき) | ・ファフロツキーズ(その場に本来あるはずのないものが空中から降ってくる現象)を取り扱った回。 |
8 | 330 | 1979/01/26 | 足の文字は 生れた時からあった |
猪又憲吾 | 松野宏軌 | 田口 計(小堀勘兵ヱ)/堀田真三(松崎甚内)/野口ふみえ(おたみ)/吉本真由美(おさき) | ・輪廻現象を取り扱った回。 |
9 | 331 | 1979/02/02 | 家具が暴れる恐怖の一夜 | 山浦弘靖 | 原田雄一 | 剣持伴紀(宮本左門)/伊達三郎(松造)/根岸一正(辰次)/大竹修造(茂作) | ・ポルターガイスト現象(誰も触ってもいないのに、物体が勝手に移動したりする現象が反復継続的に起こる現象)を取り扱った回。 |
10 | 332 | 1979/02/09 | 女は子供を他人の腹に移して 死んだ |
山浦弘靖 | 松野宏軌 | 天津 敏(坂崎右近)/内田勝正(沢井久四郎)/早川絵美(お京) | ・幽体離脱・瞬間移動(テレポート)を取り扱った回。 |
11 | 333 | 1979/02/16 | 人形が泣いて 愛する人を呼んだ |
吉田 剛 | 原田雄一 | 草薙幸二郎(神尾主膳)/三浦真弓(お網) | ・テレパシー(特定の人間の心情が、言語等の手法に頼らずに他人の心に伝達される現象)を取り扱った回。 |
12 | 334 | 1979/02/23 | 木が人を引き寄せて 昔を語る |
荒馬 間 | 松野宏軌 | 今井健二(根本弾正)/佐藤万理(多美) | ・ミステリースポットを取り扱った回。 |
13 | 335 | 1979/03/02 | 手が動く! 画家ではないのに絵をかいた |
山浦弘靖 | 原田雄一 | 小坂一也(平山主水)/山本昌平(石黒大四郎) | ・オートライティング(自動筆記、自己の意思と関係なく、または反逆的に手が独りでに動き出し文字・絵を描く現象)を取り扱った回。 |
14 | 336 | 1979/03/09 | 額の傷が見た! 恐怖のあしたを |
山浦弘靖 | 松野宏軌 | 岡田英次(仁平)/佐々木剛(清助)/泉 晶子(お咲) | ・千里眼(不意に眉間を打って怪我を負った事が原因となって特殊な霊感・予知能力を得る現象)を取り扱った回。 ・おばさん(市原悦子)は登場せず(演じる市原の急病による出演キャンセルのため)。 |
15 | 337 | 1979/03/16 | 馬が喋べった! あんた信じるか |
松原佳成 | 原田雄一 | 清水紘治(黒井軍十郎)/江幡高志(赤谷の辰造)/小池雄介(権太) | ・テレパシーを取り扱った回。 ・岡山県での同シリーズのネット局・テレビ岡山(フジテレビ・テレビ朝日系のクロスネット局、現・岡山放送)が同回を最後に放送を打切り(岡山・香川県の民放テレビ局の放送エリア是正(相互電波乗り入れ)により、瀬戸内海放送(それまでの放送エリアは香川県のみ、テレビ朝日系)に両県におけるテレビ朝日系の放送ネットを一本化することとなったため。尚、この相互乗り入れは正式には1979年4月1日より開始されたが、同年2月の段階で既に”予行段階”として乗り入れの対象となった全テレビ局が新たに放送エリア対象となる県に向けてのテレビ電波の送信を開始しており、この時点で岡山・香川両県の視聴者はテレビ岡山と瀬戸内海放送両方の電波を介して本番組を初めとするテレビ朝日系番組を視聴できる状況にあったため、本来の相互電波乗り入れ開始時期に先行する形で同番組を含む一部のテレビ朝日系番組に関しては瀬戸内海放送へのネット一元化が行われる事となった)。 |
16 | 338 | 1979/03/23 | 病床で危篤の男が 銭湯にいた! |
山浦弘靖 | 松野宏軌 | 井上昭文(まむしの以蔵)/本郷直樹(利助)/鶴田 忍(朝吉)/今出川西紀(お孝) | ・幽体離脱・複体(体の自由が利かない者の願望が、霊能力によってその人の姿を借りて他の場所に突如出現する現象)を取り扱った回。 ・おばさん(市原悦子)は登場せず(第14話での不在と同様の事情による)。 ・同回より、岡山・香川両県の放送ネットが瀬戸内海放送に一本化されることに(第15話の”備考”欄参照)。 |
17 | 339 | 1979/03/30 | 美人画から抜け出た女は 何処へ? |
山浦弘靖 | 高坂光幸 | 早乙女愛(胡蝶)/佐藤仁哉(雪之介)/外山高士(村田屋) | ・エクトプラズム(霊の姿を可視化させる際に関与するとされる一種のエネルギー的存在)について取り扱った回。 |
18 | 340 | 1979/04/06 | 抜けない刀が過去を斬る! | 石川孝人 | 高坂光幸 | 大木 実(井手陣基)/小林かおり(安田)/伊藤 高(草間小四郎) | ・妖刀(妖気を帯びた刀剣)の事例を元に、霊界から人間界への意思伝達現象を取り扱った回。 ・同回より静岡県でのネットが静岡放送(TBS系)から静岡けんみんテレビ(テレビ朝日・日本テレビ系のクロスネット(のち1979年7月よりテレビ朝日系に一本化)、現・静岡朝日テレビ)に移行。 |
19 | 341 | 1979/04/13 | 童が近づくと 殺人者(ころし)が判る |
石川孝人 | 原田雄一 | 戸浦六宏(目明し権三)/浜田寅彦(代官・大野)/大木正司(沖原) | ・霊感と幼少期に植えつけられる事の多い”トラウマ”の因果を取り扱った回。 |
20 | 342 | 1979/04/20 | 水探しの占い棒が 死体を見つけた |
山浦弘靖 白石裕巳 |
高坂光幸 | 稲葉義男(仁右衛門)/山本 清(羽黒軍兵衛)/日高澄子(常) | ・ダウジング(地下水・鉱脈等の在り処を棒などの動きによって発見する手法。棒を使う場合は占い棒、ダウジングロッドとも呼ばれる)を取り扱った回。 |
21 | 343 | 1979/04/27 | 夜空を飛ぶ女が見た悪の罠 | 猪又憲吾 | 原田雄一 | 犬塚 弘(喜兵ヱ)/住吉正博(清七)/服部妙子(おせい) | ・空中浮遊を取り扱った回。 ・同回及び翌週放送の第22話は若(和田アキ子)が登場せず(演じる和田の急病による出演キャンセルのため)。 |
22 | 344 | 1979/05/04 | 死人が知らせた金のありか | 山浦弘靖 | 高坂光幸 | 赤座美代子(お民)/平泉 征[成](吉蔵)/加賀邦男(重兵ヱ) | ・テレパシー(特にメンタルテレビ現象:霊能力により人から人へと幻想を伴う意思が伝達される現象)を取り扱った回。 ・前期作品で多数エピソードの脚本を手がけた猪又憲吾が同回をもってシリーズから降板。 |
23 | 345 | 1979/05/11 | 悪用した催眠術!先生勝てるか | 山浦弘靖 | 原田雄一 | 永井秀明(清右ヱ門)/平井昌一(長助)/浜田 晃(利兵ヱ) | ・テレパシーノックアウト(テレパシーによる催眠誘導術)を取り扱った回。 ・おばさん(市原悦子)が殉死。若(和田アキ子)も”殺し”には参加せず(撮影終盤で急病で倒れた和田の体調面を考慮しての措置)、同回は先生(中村敦夫)が単独で殺しを担当。 |
製作後の展開 | ・「必殺」の新たな可能性を模索すべく、超常現象という奇抜な題材をベースとして「頼み人・頼み料の設定の排除」「白昼堂々の殺しの展開」「素性不詳な登場キャラクター陣」「補足説明ナレーションの導入」などこれまでの「必殺」の基本パターンを覆す様々な趣向を取り入れた意欲作として企画・製作された本作であったが、奇抜なストーリー展開や設定の数々は、当時の「必殺」の視聴者層とは相容れず、放送開始当初は10%台だった視聴率は、瞬く間に1桁台に低迷。最終的には一部地域で2.1%という壊滅的な数字を記録するに至り、この時点で製作サイドは「仮に次回作を製作したとしても早期の視聴率回復はもはや困難」と判断、当初2クール(26話)放送予定だった本作の製作・放送を全23話で打切る(この打切りの要因としては、視聴率の深刻な低迷振りに加え、後半に入ってから出演者の怪我やトラブルが相次ぎ撮影スケジュールの管理が困難を極めたとなったこと等も挙げられる)とともに「必殺」シリーズ自体の終了を内定。シリーズ最終作の予定で製作される後継作では奇を衒った趣向などは極力排除し、ハードボイルド路線に立ち返った”「必殺」の決定版”を作ろうという事になり、このコンセプトの下、シリーズの”顔”・中村主水(藤田まこと)を再登板させての新作「必殺仕事人」が製作されることとなった。 |
- 最終更新:2015-07-13 07:13:27