第37回(1986年)
放送日・放送時間・会場・視聴率
- 放送日・放送時間:1986(昭和61)年12月31日 21:00〜23:45
- 会場:NHKホール
- 視聴率:59.4%
司会者・出場歌手・曲目・優勝チーム
総合司会:吉川精一アナウンサー | |||||||
紅組 | 白組 | ||||||
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キャプテン:斉藤由貴 司会:目加田頼子アナウンサー |
キャプテン:加山雄三 司会:千田正穂アナウンサー |
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1 | 荻野目洋子 | 初 | ダンシング・ヒーロー(Eat You Up) | 2 | 少年隊 | 初 | 仮面舞踏会 |
3 | 大月みやこ | 初 | 女の港 | 4 | 新沼謙治 | 10 | 情け川 |
5 | 小泉今日子 | 3 | 夜明けのMEW | 6 | 三波春夫 | 29 | あゝ北前船 |
7 | 斉藤由貴 | 初 | 悲しみよこんにちは | 8 | 吉 幾三 | 初 | 雪國 |
9 | 小柳ルミ子 | 16 | 乱 | 10 | 田原俊彦 | 7 | あッ |
11 | 中森明菜 | 4 | DESIRE -情熱- | 12 | 沢田研二 | 14 | 女神 |
13 | テレサ・テン | 2 | 時のながれに身をまかせ | 14 | 山川 豊 | 初 | ときめきワルツ |
15 | 研ナオコ | 10 | Tokyo見返り美人 | 16 | シブがき隊 | 5 | トラ!トラ!トラ! |
17 | 五輪真弓 | 3 | 時の流れに 〜鳥になれ〜 | 18 | 小林 旭 | 2 | 熱き心に |
20 | 河合奈保子 | 6 | ハーフムーン・セレナーデ | 19 | 近藤真彦 | 6 | 青春 |
22 | 川中美幸 | 6 | ふたりの絆 | 21 | 大川栄策 | 4 | 雨の港 |
24 | 和田アキ子 | 10 | もう一度ふたりで歌いたい | 23 | 菅原洋一 | 20 | 小雨降る径 |
26 | 松田聖子 | 7 | 瑠璃色の地球 | 25 | 加山雄三 | 10 | 今は別れの時〜フェアウェル〜 |
28 | 岩崎宏美 | 11 | 好きにならずにいられない | 27 | 角川 博 | 3 | 波止場シャンソン |
30 | 水前寺清子 | 22 | 男三百六十度 | 29 | チェッカーズ | 3 | Song for U.S.A. |
31 | 松原のぶえ | 2 | 演歌みち | 32 | 千 昌夫 | 14 | 望郷旅鴉 |
33 | 八代亜紀 | 14 | 港町純情 | 34 | 細川たかし | 12 | さだめ川 |
35 | 島倉千代子 | 30 | くちべに挽歌 | 36 | 村田英雄 | 25 | 男吉良常 |
37 | 小林幸子 | 8 | 別離(わかれ) | 38 | 五木ひろし | 16 | 浪花盃 |
39 | 石川さゆり | 9 | 天城越え | 40 | 森 進一 | 19 | ゆうすげの恋 |
優勝:白組(17) |
- 初出場
- 紅組:斉藤由貴/大月みやこ/荻野目洋子
- 白組:吉 幾三/少年隊/山川 豊
- 再出場
- 紅組:和田アキ子(7年ぶり)
- 白組:加山雄三(4年ぶり)/小林 旭(9年ぶり)/角川 博(6年ぶり)/新沼謙治(2年ぶり)
- 備考
- 当初、北島三郎・山本譲二が白組出場歌手として選出されたが、その後、両者が暴力団の新年会への招待を受けていたことが発覚し、本番の3日前に出場を辞退(但し、この判断は北島・山本側からの自発的な申し出によるものではなく、事態を重く見たNHK側が強制的に北島らに”辞退”という形で出演を取り止めるよう働きがけた事を受けてのものであったとされる)。代役として次点だった角川博・鳥羽一郎の出演を一旦は決定したが、鳥羽も自身も暴力団との仕事上の付き合いがある事を理由として同日内に出演辞退をNHK側に申し出。そのため、更に鳥羽の代役を探す必要に迫られ、最終的に、放送当日に目立った仕事の予定が入っていなかったシブがき隊の出場が決定した(尚、この一件に関連して、当初、特別審査員の一人に内定していた蜷川幸雄も北島らを半ば出演辞退に追い込んだNHKの姿勢に批判的な態度を採り出演を辞退、急遽加藤芳郎が蜷川の代役として出演する事となった)。
審査員
清原和博 | プロ野球・西武ライオンズ内野手 | PL学園入学当初よりプロ顔負けの長打力が注目され、超高校級のエース投手として同じく入学時よりチームを牽引した桑田真澄とともに”KKコンビ”として一高校球児の枠を超えた人気を獲得。1985年オフのドラフトでパ・リーグの強豪・西武ライオンズに入団、ルーキーながら早々に西武打線の主軸を任され、打率.304、78打点、31本塁打と高卒新人としてはプロ野球史上最高の記録を樹立、同年のリーグ新人王を獲得し、チームのリーグ優勝・日本一に大きく貢献する |
森下洋子 | バレリーナ | 少女時代より可憐な容姿と資質の良さから”天才バレリーナ”として注目を集める。1974年、日本人で初めてヴァルナ国際バレエコンクールで金賞を受賞、日本人バレエダンサーの国際的評価を一躍向上させる契機を築く。1970年代後半からは本格的に海外での活動を本格化、日本を代表するプリマバレリーナとして活躍を続ける。文化庁芸術祭大賞(1975・1977年度)・日本芸術院賞(1981年度)・毎日芸術賞(1985年度)など受賞多数。 |
雁谷 哲 | 漫画原作者 | 1983年より「ビックコミックスピリッツ」誌上で漫画家・花咲アキラとのコンビでグルメ漫画「美味しんぼ」の連載を開始、グルメブームの火付け役に。同作のキーワードである「究極のメニュー」で用いられる「究極」の語が拘りの強い日本人の行動思考を表現する的確な用語として認知されるきっかけを作ったとして、この年、新語・流行語大賞の金賞を受賞。 |
山崎洋子 | 作家 | コピーライター・脚本家を経て、この年、「花園の迷宮」で小説家デビュー。同作品で第32回江戸川乱歩賞を受賞し、次世代を担う女流作家のホープとして注目を集める。 |
渡辺 謙 | 俳優 | この年、平均視聴率41%を記録した上半期のNHK朝の連続テレビ小説「はね駒」で斉藤由貴(同回の紅組司会)演ずるヒロイン・りんの夫・源造役を好演。この好演ぶりが大きく評価され、久々の時代物となる来年度(1987年度)のNHK大河ドラマ「独眼流政宗」に主役・伊達政宗役で抜擢される。 |
加納みゆき | 女優 | 1983年に女優デビュー。この年、下半期のNHK連続テレビ小説「都の風」のヒロイン・悠役に抜擢される。 |
黒柳 朝 | エッセイスト | 女優・司会者の黒柳徹子の実母。1982年に出版した自身の半生記「チョッちゃんが行くわよ」が、来年度(1987年度)上半期のNHK連続テレビ小説「チョッちゃん」の原作として採用される。 |
加藤芳郎 | 漫画家・日本漫画家協会理事長 | 1954年より毎日新聞夕刊誌上で「まっぴら君」の連載を開始、庶民的なユーモアに溢れた作風で好評を博し同作は30年以上にわたる長期連載に。この年、永年の漫画家活動と漫画文化の普及発展への寄与の労を表され、紫綬褒章を受章。NHKの長寿クイズ番組「連想ゲーム」に男性軍キャプテンとして15年以上にわたりレギュラー出演するなど放送タレントとしても活躍。 |
森 光子 | 女優 | 過去に紅白の紅組司会を三度(1962・1978・1984年)担当。自身の代表作である舞台「放浪記」がこの年6月の名古屋・中日劇場公演で上演回数750回を達成。 |
千代の富士貢 | 大相撲・横綱 | この年5月場所〜九州場所にかけて4場所連続で幕内優勝、年間最多勝記録(68勝)を樹立。小兵ながら強靭な肉体で大柄の力士を相手に熱戦を繰り広げ相撲人気を牽引する |
中野正之 | NHK番組制作局長 | ※審査委員長 |
視聴者代表 | ※家族審査員=全国500世帯/地方審査員=全国8会場(北海道勇払郡占冠村、青森県黒石市、東京都台東区浅草、三重県度会郡二見町、大阪府大阪市南区(浪花座)、広島県佐伯郡宮島町、愛媛県松山市、長崎県長崎市)・各100名(計800名) |
特別ゲスト、演奏バンド、ラジオ実況など
- ゲスト:沢口靖子/浅茅陽子/藤田弓子
- ダンス・殺陣:ダンシング・スペシャル/花柳糸之社中
- 演奏ゲスト・コーラス:藤山一郎(指揮)/ファンタスティックス/CO-CoLo/オルケスタ・ホセ・コランジェロ
- 演奏:三原綱木とザ・ニューブリード(紅組)/岡本章生とゲイスターズ(白組)/東京放送管弦楽団・東京放送合唱団(共通)
- 指揮:三原綱木(紅組)/岡本章生(白組)
- テレビ中継:金子辰雄アナウンサー
- 各審査会場レポーター:宮川泰夫アナウンサー(東京)/徳田章アナウンサー(愛媛)/上田早苗アナウンサー(大阪)/黒沢保裕アナウンサー(長崎)/後藤繁栄アナウンサー(北海道)/野瀬正夫アナウンサー(広島)/後藤順一アナウンサー(青森)/堀江威光アナウンサー(三重)
- 大会委員長:尾西清重・NHK放送総局長
- 最終更新:2015-12-17 04:50:00