必殺仕事人(1979〜1981年)【♯1〜♯28】

第15作「必殺仕事人」【第1話〜28話まで】

  • 放送期間(話数):1979/05/18〜1981/01/30(全84話)
    • 本作は放送期間が「必殺」シリーズ作品としては長期(6クール超、84話)に及ぶため、編集都合から本項では全84話のうち、第1話(1979/05/18放映)〜第28話(1979/11/30放映)までの放送分につき下記にて取り扱うこととする。
  • 放送時間:(金)22:00-22:54
  • レギュラー・準レギュラー出演者(♯1〜28まで)
    • 中村主水:藤田まこと
    • 畷左門:伊吹吾郎
    • 飾り職人(錺職)の秀:三田村邦彦
    • 平吉:山田隆夫(♯1〜26)
    • 畷涼:小林かおり
    • 畷美鈴:水本恵子
    • おふく:かわいのどか(♯1〜9・11〜13・18・21〜23)
    • 与力・伊沢:唐沢民賢(♯4〜21・23〜25・27・28)
    • 中村せん:菅井きん(♯1〜24・26〜84)
    • 中村りつ:白木万理
    • おとわ:山田五十鈴(♯7〜21)
    • 鹿蔵:中村雁治郎(二代目)(♯1〜6・17・20)
  • スタッフ等(♯1〜28まで)
    • プロデューサー:山内久司・仲川利久(朝日放送)/櫻井洋三(松竹)
    • 脚本:野上龍雄/石森史郎/尾中洋一/山浦弘靖/貞永方久/高坂光幸/保利吉紀/吉田 剛/松田 司/國弘威雄/石川孝人/和久田正明 
    • 音楽:平尾昌晃
    • Opナレーション:芥川隆行
    • 次回予告ナレーション:野島一郎(ABC)
    • 主題歌:「浜千鳥情話」(詞:茜まさお/曲:平尾昌晃/編:竜崎孝路/唄:金沢明子 ビクターレコード)
    • 挿入歌:「みちのく流れ唄」(詞:茜まさお/曲:平尾昌晃/編:竜崎孝路/唄:金沢明子 「浜千鳥情話」B面)
    • 監督:松野宏軌/貞永方久/原田雄一/工藤栄一/山下耕作/高坂光幸/田中徳三/都築一興
    • 協力:エグラン演技集団/新演技座  
    • 制作協力:京都映画撮影所(松竹撮影所)
    • 制作:朝日放送/松竹
  • オープニングナレーション(作:早坂 暁、ナレーション:芥川隆行)※最後の台詞のみ、”中村主水が元締から仕事を引き受ける”という設定で藤田まことが担当。
 「一掛け二掛け三掛けて 仕掛けて殺して日が暮れて 橋の欄干腰下ろし 遥か向こうを眺むれば この世は辛い事ばかり 片手に線香、華を持ち おっさんおっさん何処行くの 私は必殺仕事人、中村主水と申します 『それで今日は、何処のどいつを殺ってくれと仰るんで』
  • 放送リスト
話数 放送日 サブタイトル 脚本 監督 ゲスト 備考
製作前史 ・当時のオカルト・超能力ブームを背景として、様々なシリーズの”パターン崩し”や異色の設定・演出手法を取り入れて、”中村主水”にも”からくり人”にも頼らない”「必殺」の新たな可能性を拓く突破口に”との意欲の下で製作された前作「翔べ!必殺うらごろし」だったが、当初の製作側の期待とは裏腹に、その奇抜な作風が受け入れられず製作キー局・朝日放送の放送エリアである大阪広域圏のみならず各放送エリアにおいてシリーズの最低視聴率を記録する深刻な視聴率低迷を招く結果に。その低迷ぶりから”早期の視聴率の改善は見込めない”と判断した製作サイドは製作予定を3話分残して「うらごろし」の打ち切りを決定すると共にシリーズ自体の終了を内定。次回作を「必殺」としての最終作品と位置づけた上で、製作の基本方針として、前作の反省から「仕掛人」「仕置人」「仕留人」など初期シリーズ作品におけるハードボイルド路線に回帰した”「必殺」の決定版”とすると共に、長年シリーズの”顔”であり続けた人気キャラクター・中村主水(藤田まこと)の”最期”を描くことを念頭に置いた作品とすることを決め、番組タイトルも従来の「必殺××人」のフォーマットを踏襲した「必殺仕事人」と命名、2クール放送予定で製作が開始された。
・このコンセプトの下、通算7度目の登板となる主役の藤田を初め、今回の主水の”仕事仲間”となるキャストとして、”新鮮さ”が重視される格好で東映実録ヤクザ路線や時代劇作品のイメージの強かった伊吹吾郎を脱藩者の浪人・左門役に、そして、俳優デビューしたばかりの新人・三田村邦彦をニヒルな若手仕事人・飾り職人の秀として(演技経験が乏しい新人や若手が密偵役ではなくメインの殺陣を行うポジションで起用されるのは同シリーズに限らず時代劇作品としては異例の事であった)それぞれ抜擢。同時に原点回帰を目指すという方針の元、本作の”殺しの依頼”の形式は「新・仕置人」以来の”大元締が頼み料と共に依頼を受諾し、それに従って配下となった主水らを実働させる”という馴染み深いフォーマットに戻される事となったため、久々に元締役(元締・鹿蔵役)を劇中のキーパーソンとして置くこととなり、そのキャストとして、”威厳、貫禄を兼ね備えた大物”というキャスティング方針に基づき、上方歌舞伎の大重鎮・二世中村雁治郎を抜擢。このほか、前作「うらごろし」終了をもってシリーズ卒業という扱いとなった火野正平に代わる若手密偵役キャストとして、シリアス路線を基本軸とした本作の重要なコメディリリーフとしての期待もかけてバラエティ経験の豊富な山田隆夫(元「ずうとるび」)を起用。初期は以上(そして、第7話より二世雁治郎の後任元締役として登板した山田五十鈴)のメインキャストの下、重厚・シリアス路線の作品として物語が展開される事となった。
・「商売人」以降、しばらくシリーズの音楽制作から離れていた平尾昌晃が本作より劇伴担当に復帰。自身の門下である畑中葉子とのデュオによる歌手活動が一段落ついたことに加え、上記の”「必殺」決定版”の製作方針から音楽面から同シリーズの基本的世界観の構築に重要な役割を演じてきた平尾の存在がそのコンセプトを実現させる上で不可欠との製作側の熱意に押される形での「必殺」復帰となった。
・演出陣については、第1作「仕掛人」のパイロットを担当した深作欣二や、初期シリーズより多数エピソードの演出を手掛け、シリーズの基本的世界観の構築に大きく寄与した工藤栄一の起用例を参考に、従来の松竹・大映系の監督に加え、東映系の任侠映画・実録ヤクザ映画・テレビ時代劇作品で実績を残してきた監督(山下耕作、石井輝男、長谷川康人、岡本静夫)を限定的ながら起用。既に演出ローテーションに定着していた工藤栄一を含め、東映実録路線における徹底したハードボイルド志向の強い作風や東映時代劇における明朗なファミリー向けの作風をこれらの監督の登用により取り入れる事により、ホームドラマ志向とハード志向の併存を目指した「仕掛人」を初めとする初期「必殺」の演出方針への”原点回帰”が図られる事となった。
1 346 1979/05/18 主水の浮気は成功するか? 野上龍雄 松野宏軌 岸田 森(重内)/内田昌宏[勝正](重次郎)/谷口 香(お栄)/千葉敏郎(長次) ・「仕事人」第1話の時点での主人公・中村主水(藤田まこと)の配属先は八王子甲府勤番への左遷扱い。八王子への左遷後、更に”昼行灯”ぶりに磨きがかかっていた主水が元締となる鹿蔵(中村雁治郎)の裏取引により江戸に戻り、鹿蔵、左門と合流(秀は第2話から正式合流)して久々の裏稼業に繰り出す様子が同回では描かれた。
・第1話〜28話までのサブタイトルのフォーマットは全て疑問文形式に統一。
2 347 1979/05/25 主水おびえる!
闇に光る眼は誰か?
野上龍雄 松野宏軌 赤座美代子(おいせ)/江木俊夫(宗次)/結城しのぶ(おゆき)/早川雄三(庄兵衛)/西山嘉孝(喜兵衛)  
3 348 1979/06/01 仕事人危うし!暴くのは誰か? 尾中洋一 貞永方久 山田吾一(古賀蔵人)/田中真理(お衣)/石田信之(与之介)/田畑猛雄(田口)/西園寺章雄(古賀源内) ・同回よりエンディングの背景映像が一部修正される(荒波が岸壁に打ち寄せる様子を撮った風景映像に赤みのかかったフィルター加工が施された)。
4 349 1979/06/08 主水は
三途の川を避けられるか?
石森史郎 原田雄一 丹波哲郎(壬生蔵人)/御木本伸介(日寛大僧正)/五味龍太郎(須賀遠江守)/北村英三(更科屋金兵ヱ)/津奈美りん(お糸)/結城なほ子(お松) ・丹波哲郎が古参の仕事人役で特別出演。
・同回より「仕事人」シリーズにおける中村主水の”初代上司”、与力・伊沢(唐沢民賢)が登場。伊沢の登場以降、これまでは散発的にしか劇中では描かれていなかった”上司と部下・主水の関係性”がほぼ毎回に渡って描かれるようになり、両者のコミカルなやりとりが「仕事人」シリーズの”名物”に。
5 350 1979/06/15 三十両で命が買えるか? 山浦弘靖 松野宏軌 天津 敏(松吉)/岩崎良美(お咲)/永井秀和(信太郎)/宮田圭子(お弓)/横森 久 ・歌手デビュー前の岩崎良美が被害者の娘役でゲスト出演。
6 351 1979/06/22 主水は葵の紋を斬れるか? 石森史郎 原田雄一 目黒祐樹(松平聖二郎)/田中 浩(用心棒・舎熊)/西田 良(用人・陣内)/新海なつ(桃源院)/諏訪アイ(お美代)/大崎紀子(唐津屋の娘) ・同回をもって元締・鹿蔵(中村雁治郎)が一時退場(演じる雁治郎の体調不良による降板。この後、第17・20話で限定復帰)。
・後に1991〜1992年に放送されたレギュラー番組としての復活版「必殺仕事人・激突!」に主水の上司、同心・成川役でレギュラー出演することとなる目黒祐樹が同回のメインゲストとして同シリーズ初出演。
・後期シリーズ(主に本作〜「仕事人Ⅲ」まで)で多数のエピソードのシナリオを担当した石森史郎の同シリーズ脚本初担当回。
・本作に併せて新たに中村主水の”殺し”シーンのBGM音楽として製作された「恨み晴らして候〜殺しのテーマⅡ」が同回で”初お披露目”。同音楽は第16話以降ほぼ本作における主水専用の”殺し”のテーマ音楽として定着。以後の「仕事人」シリーズでもシリアスな展開(頼み人が殺害される場面等)で随時使用されるなど、後期「必殺」を代表する劇伴音楽として親しまれる事に(同音楽の人気から、本作以降の後期「必殺」では、裏稼業チームのリーダー格・元締格キャラクターの”殺し”ではバラード調の地味な音楽、それ以外のメンバーの”殺し”では主題歌の旋律にアップテンポ調の派手なアレンジが施された音楽をそれぞれBGMとして使用するという演出パターンが確立された)。
7 352 1979/06/29 主水をあやつるバチの音は誰か? 野上龍雄 工藤栄一 花紀 京(勘次)/江幡高志(蝮の吉兵ヱ)/志麻いづみ(おさよ) ・同回より鹿蔵に代わる新元締としておとわ(山田五十鈴)が登場。元々はそれまで山田がメインキャストとして連続登板してきた「からくり人」の新作出演のために山田の1クール放送分のスケジュールを予め優先確保していた所、前番組「うらごろし」の視聴率低迷による打切りに伴い一旦シリーズ自体の終了が内定した時点で「からくり人」の新作製作予定も白紙となった事に伴い、二世雁治郎の急遽降板のタイミングで山田を本作に振替登板させることとなった。
8 353 1979/07/06 仕事人が
可愛いい女を殺せるか?
尾中洋一 山下耕作 吉行和子(藤女)/亀石征一郎(嶋村頼母)/江崎英子(お種) ・前作「うらごろし」より静岡県エリアの「必殺」シリーズのネット局となった静岡けんみんテレビ(テレビ朝日系)が同回から遅れネットからキー局との同時ネットに切り替え。
・東映任侠路線(「兄弟仁義」シリーズ等)の主力演出陣の一人、山下耕作が同回の演出を担当。
9 354 1979/07/13 蛍火は地獄への案内か 石森史郎 松野宏軌 小野進也(喜市郎)/高杉早苗(おひさ)/桑山正一(駒造)/小林加奈枝(初老の夜鷹)  
10 355 1979/07/20 木曽節に引かれた愛の
その果ては?
尾中洋一 原田雄一 安倍 徹(忠兵ヱ)/今出川西紀(おりえ)/荒谷公之(新左)/五味龍太郎(木曽駒勝蔵)  
11 356 1979/07/27 極悪人ほどよく眠れるか? 石森史郎 松野宏軌 田崎 潤(唐津屋清造)/秋谷陽子(お春)/西山辰夫(柳原主膳)/八木孝子(およね)/長澄 修(清一郎)  
12 357 1979/08/03 三味の音は
七つの柩のとむらい唄か?
貞永方久 貞永方久 石橋蓮司(岡部源八郎)/吉本真由美(石坂きぬ)/ひろみどり(おもん)/井上博一(石地蔵の甚兵ヱ)/大橋壮多(与助) ・ローテーション監督の一人、貞中方久が脚本・演出を一手に担当。
13 358 1979/08/10 矢で狙う標的は仕事人か? 尾中洋一 松野宏軌 中野誠也(山鹿の才蔵)/三浦真弓(お京・お初<二役>)/山本 清(甚八郎)/福山真由美/和田かつら ・同回をもって尾中が脚本ローテーションから離脱(同回シナリオの演出段階での改変を不服としての降板とされる)。
14 359 1979/08/17 情けは人のためにならないか? 石森史郎
高坂光幸
高坂光幸 葉山良二(笠井勝之助)/中村錦司(関口玄藩)/西田 良(小杉)/大森不二香(お花)/白山英雄(茂八) ・同回演出担当の高坂光幸が石森史郎との共同名義でシナリオ製作にも参加。
15 360 1979/08/24 その仕事の依頼引き受けるのか? 保利吉紀 原田雄一 今井健二(小津屋市兵ヱ)/三浦リカ(おかよ)/今村広則(常松)  
16 361 1979/08/31 綺麗な花にはなぜ刺があるのか? 石森史郎 松野宏軌 宗方勝巳(北出角之進)/根岸とし江[季衣](おふじ)/荒木雅子(りく)/山岡徹也(坂井屋)/小川露里(志乃)  
17 362 1979/09/07 鉄砲で人を的にした奴
許せるか?
吉田 剛 貞永方久 真行寺君枝(おりん)/加山麗子(お安)/重田尚彦(田付十之亟)/服部明美(おこう) ・「からくり人・富嶽百景殺し旅」にレギュラー出演した真行寺君枝が別役でゲスト出演。
18 363 1979/09/14 武器なしで
あの花魁を殺れるのか?
松田 司 原田雄一 喜多川美佳(おづまぢ太夫)/高野真二(三郎兵ヱ)/村田みゆき(お冴)/横森 久(玉屋)  
19 364 1979/09/21 仕事人が女に惚れて何故悪い? 石森史郎 田中徳三 有川 博(野島誠之進)/村地弘美(お加代)/谷口 完(浜田屋徳兵ヱ)/須藤 健(井筒屋吉兵ヱ)/史織ゆき(おひさ)  
20 365 1979/09/28 この世の地獄は
何処にあるのか?
石森史郎 松野宏軌 草薙幸二郎(大日方主膳)/原口 剛(伊藤秀吉)/大林直樹(源太)/阿木吾郎(耕兵ヱ)/吉田哲子(お菊)/木下サヨ子(お竹) ・同回をもって鹿蔵(中村雁治郎)が完全に退場。
21 366 1979/10/05 子隠しで
昔の恨みを晴らすのか?
松田 司 田中徳三 堺左千夫(津軽屋宗兵ヱ)/清水郁子(花川染次)/駒田真紀(子供時代の染次)/松岡由利子(おみね)/花上 晃(新次) ・同回をもっておとわ(山田五十鈴)が退場(山田の出演契約が元々1クール放送分のみの条件付きであった事による降板)。
22 367 1979/10/12 登城する大名駕籠は
なぜ走るのか?
石川孝人 松野宏軌 長谷川明男(伊八)/植木絵津子(おゆき)/富川徹夫(大田原和之)/石川えり子(おみつ) ・おとわ(山田五十鈴)・鹿蔵(中村雁治郎)退場により、同回〜第28話までは元締不在の状態で物語が展開。
23 368 1979/10/19 渡る世間は鬼ばかりか? 石森史郎 原田雄一 川合伸旺(服部鉄造)/長田渚左(お滝)/中村孝雄(忠助)/波田久夫(捨吉) ・後に「FNNスーパータイム」(フジテレビ系)のスポーツキャスターを経てスポーツライターとして活躍する長田渚左が”女優”としてゲスト出演。
・同回でおふく(かわいのどか)が死亡。
24 369 1979/10/26 冥土へ道連れを送れるか? 石川孝人 松野宏軌 菅貫太郎(会田玄斉)/岩井友見(菊千代)/牧 冬吉(利兵ヱ)/うえだ峻(平助)  
25 370 1979/11/02 裏の裏のそのまた裏に
何があるのか?
國弘威雄 高坂光幸 綿引 洪[勝彦](巳之吉)/須賀不二男(猿の三次)/津山登志子(佐和)/島 米八(源太)/藤沢 薫(十兵ヱ)  
26 371 1979/11/16 半吉は女の愛で立ち直れるか? 松田 司 原田雄一 佳那晃子(お袖)/志賀 勝(伊集院伝八)/絵沢萠子(藤波)/北川めぐみ(萩野) ・製作開始当初、第26話・27話を前後編エピソードの最終編として、まず第26話で外道の殺し屋組織の抗争に巻き込まれる形で主水を除く仕事人たちが殉死し、最終話予定となっていた第27話でその抗争によって南町奉行所の同心仲間たちにも自身が仕事人であることが判ってしまった主水が殺し屋組織に単身で闘いを挑み、遭えなく惨死を遂げるという展開が予定されていた。しかし、原点回帰を図ったハード志向のストーリー展開が旧来の番組ファンに支持された事に加え、回を重ねるにつれて女性視聴者層を中心に秀役・三田村邦彦の人気が急上昇したことも重なり番組自体の視聴率も放送を重ねる度に上昇傾向を示し始めた事から、製作サイドは当初の”2クール放送で本作終了と同時に「必殺」シリーズ自体も終了”という方針を一旦保留。”もうしばらくこのまま番組を継続させて今後の視聴率の推移を見守りたい”との方針の下で放送期間の延長が決定したことにより、”仕事人全滅”による物語完結の案は白紙となった。但し、半吉役の山田隆夫のみ、本人のスケジュール都合等の事情により2クール(26話)で”殉死”という形で退場することに(これに伴い、第27話から新たな密偵役キャストが登場する第29話まではこれまで半吉が請け負っていた諜報役も含めて”裏仕事”の一切の過程を主水・左門・秀の3人のみで担当するというストーリー展開となった)。
・この放送期間延長に伴い、番組人気の安定化を図る目的から2クール目の放送終了以降(第29話以降)に段階的な新キャストの加入・登場キャラクターの設定変更・サブタイトルのフォーマットを初めとする番組構成の改変といった大幅な番組リニューアルを実施、新たな視聴者層開拓に向けての素地が築かれる事となる。これに伴い、主水の上司役も交代となり、与力・伊沢(唐沢民賢)が第28話をもって退場する事に。
27 372 1979/11/23 死を賭けた虎の尾が
踏めるのか?
石森史郎 松野宏軌 朝加真由美(お光)/本郷直樹(杉江茂宗)/永野達雄(家老・中岡)/堀北幸夫(作造)/三笠敬子(春駒)
28 373 1979/11/30 尼寺に鬼女は棲むのか? 和久田正明 田中徳三 剣持伴紀(富松)/外山高士(一文字屋万造)/森 愛(雅)/大下哲矢(才蔵)/木村 元(佐母次)/西山嘉孝(越中屋佐吉)/島村晶子(梅津)/岩崎美也子(小女)
※中期(第29話〜第57話)の放送回一覧は「必殺仕事人」(♯29〜♯57)、後期(第58話〜第84話)の放送回一覧は「必殺仕事人」(♯58〜♯84)の項にてそれぞれ記載。

  • 最終更新:2015-07-13 07:09:02

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