助け人走る(1973〜1974年)

第3作「助け人走る」

  • 放送期間(話数):1973/10/20〜1974/06/22(全36話)
  • 放送時間:(土)22:00-22:55
  • レギュラー・準レギュラー出演者
    • 中山文十郎:田村高廣
    • 辻 平内:中谷一郎
    • 島帰りの龍:宮内 洋(♯20〜36)
    • お吉:野川由美子(♯1・2・5・7・10・12〜14・16・17・19・21・24・25・27・31〜36)
    • 中山しの:佐野厚子(アツ子) 
    • 油紙の利吉:津坂匡章(秋野太作)(♯1〜4・6・9・10・14・21〜36)
    • 為吉:住吉正博(♯5〜20・24)
    • 弓坂の庄八:伊吹新吾(♯25・26・36)/有川正治(♯28のみ)
    • 辻綾:小山明子(♯1・7・11・14・23・25)
    • 清兵衛:山村 聰(♯1〜15・17・18・21〜24・33・36)
  • スタッフ等
    • 制作:山内久司・仲川利久(朝日放送)/櫻井洋三(松竹)
    • 資料(原作):佐賀 潜「清兵衛流極意〜明治泥棒物語〜」
    • 脚本:野上龍雄/安倍徹郎/國弘威雄/松田 司/猪又憲吾/ジェームス三木/村尾 昭/押川国秋/松原佳成/石川孝人
    • 音楽:平尾昌晃
    • ナレーション:山崎 努
    • 主題歌:「望郷の旅」(詞:安井かずみ/曲:平尾昌晃/編:竜崎孝路/唄:森本太郎とスーパースター 日本コロムビア)
    • 監督:松野宏軌/三隅研次/工藤栄一/蔵原惟繕/松本 明/田中徳三
    • 制作協力:京都映画撮影所(松竹撮影所)
    • 制作:朝日放送/松竹
  • オープニングナレーション(作:早坂 暁、ナレーション:山崎 努)
 「どこかで誰かが泣いている 誰が助けてくれようか この世は人情紙風船 耳を澄ませた奴は誰? 鳴き声目指して走る影 この世は闇の助け人」
  • エンディングナレーション(作:早坂 暁、ナレーション:山崎 努)
 「助け人の存在を証明する記録は何も現存していない ただ、江戸の庶民たちは彼等を義賊という名で、或いは世直しという名で密かに語り続けた 伝えられる闇の助け人の総数二十六人」
  • 放送リスト
話数 放送日 サブタイトル 脚本 監督 ゲスト 備考
製作前史 ・前作「必殺仕置人」放送期間中に起きた「必殺仕置人殺人事件」(詳細は「必殺仕置人」放送リスト内”第7話”の備考の項を参照)の影響から一時決定しかかかっていた「仕置人」の放送延長計画は朝日放送・TBS・スポンサー相互間の意見調整の末に白紙撤回されたことに伴い、当初製作サイドの間でその代替として第1作「仕掛人」の続編製作構想が浮上。先に「仕掛人」の主要キャスト陣であった山村聰、津坂匡章、野川由美子から出演の内諾を得たものの、他の「仕掛人」キャスト陣との調整が不調に終ったため、この構想も企画段階に入る前に頓挫した。そこで製作サイドは新たな「仕置人」後のシリーズの展開として、あえて前2作の好調の要因であった”非・時代劇的”な演出・ストーリー展開の逆を行く作品を用意する事で上記事件の余波により付いてしまった「必殺」に対する視聴者からのネガティブイメージの払拭を企図して、山村・津坂・野川の「仕掛人」主要キャストに加え、「仕掛人」に2回、主人公・西村左内(林与一)不在時の”助っ人”仕掛人・神谷兵十郎役で登板し好評を得ていた田村高廣、シリーズの新顔として、「必殺」とは対極に存在する人気時代劇「水戸黄門」(TBS系)の主要キャスト陣の一人であった中谷一郎を主役に据えて本作が企画・製作される運びとなった。
・番組タイトルに関しては、世論への配慮からまず「必殺」の冠名を一旦外すことが確定し、その上で本作における裏稼業の呼称である”助け人”を組み入れた名称が検討され、当初は明快な番組イメージを強くアピールする狙いから「痛快!助け人走る」「お助け人走る」といった案が出されたが、あくまでも「仕掛人」「仕置人」の系譜を継いだ作品として企画された経緯もあり、両作品とのシリーズとしての連続性を想起しやすいシンプルなネーミングとして「助け人走る」が最終的には番組名として採用されることとなった(OP・EDクレジットの映像演出も前2作の手法をそのまま継承することでシリーズとしての体裁を保つ方策が採られている)。
・物語設定については、「金銭を受け取って裏稼業を行う」という根幹は維持したまま、その裏稼業の位置づけや、遂行する人物のキャラクター設定の面で前2作との徹底した差別化を図られている(本作における”助け人”は表向きは人材を派遣して依頼された仕事を”人助け”として代行して遂行する”口入れ屋”で、そのうち仕事遂行に当たり表稼業の範疇を越えていると思われる内容の仕事を”裏稼業”として遂行するという”表裏一体”の組織として描かれ、物語初期から登場する主要レギュラーキャラクターは、主人公の平十郎・平内を筆頭として、何れも”陽気で情けに流されやすい”キャラクター設定がなされている)。また、裏稼業を表稼業の延長線上の仕事の一環として位置づけた結果、裏稼業における依頼人からの金銭授受についても明確な金額等についてのルール設定がなされる一方、裏社会特有の厳しい縛り(正体を知られた同業者や無辜であっても正体を知ってしまった者はいかなる理由であっても処断しなければならない、仕事を通すときは必ず元締や元締格の裏の有力者を介さなければならない等)が強い拘束力を持たない等、前2作では見られなかった描写が多数登場。これらの描写は早々から視聴者から受け入れられ、序盤から前作「仕掛人」以来続く堅調ぶりをキープすることに。
1 60 1973/10/20 女郎大脱走 野上龍雄 蔵原惟繕 草薙幸二郎(仁造)/内田朝雄(丁字屋惣兵ヱ)/梶美和子(きよ)/正司照江[照枝](お仙)/片山真由美(さと)/家野繁次(伝八)/出水憲司(助十)/柳原久仁夫(善六)/野崎善彦(雁十)/田淵岩夫(町人)/双葉弘子(かね)/太田優子(かん)/松井加容子(お六) ・本作のサブタイトルは全て「××××」(漢字5文字)に統一。
2 61 1973/10/27 仇討大殺陣 國弘威雄 松野宏軌 志村 喬(大田原帯刀)/渥美国泰(渥美主水丞)/北村総一郎[総一朗](三宅備後守忠康)/千葉敏郎(間垣玄斉)/田端猛雄(松田)/西田 良(又七)/三浦徳子/島 米八/梶本 潔 ・エンディングの映像が一部変更される。
3 62 1973/11/03 表裏大泥棒 安倍徹郎 三隅研次 東野孝彦[英心](岩切半次郎)/田坂 都(お秋)/石山健二郎(今戸の嘉平)/金井由美(志津)/高木 均(大倉屋藤右衛門)/植田[うえだ]峻(巳之吉)/志賀 勝(伊太八)/吉本真由美/水上保広  
4 63 1973/11/10 島抜大海原 國弘威雄 工藤栄一 花沢徳衛(三左衛門)/高樹蓉子(おとせ)/川崎あかね(おりょう)/有馬昌彦(治平)/内田勝正(定吉)/根岸一正(己之吉)/陶 隆[隆司]/山本一郎/唐沢民賢/出水憲司/大橋壮多/松本智子  
5 64 1973/11/17 御生命大切 安倍徹郎 三隅研次 津川雅彦(笹本虎之助)/弓 恵子(おこう)/池田秀一(小山内圭介)/斉隠寺忠雄(太田新八)/浜 伸二(伊東)/須永克彦(関根)/柳川 清(小山内行介)/芦田鉄雄(山谷軍平)/藤沢 薫(大東又三郎)/滝 譲二(同心・田村)/原聖四郎(家老・武田)/西 康一(門番・弥生平)/家野繁次(山野)/森内一夫(大崎)/乃木年雄(用人)/松田 明・亀井賢二(門番)/井上 茂・関 真吾・美樹 博(藩士)/下元年世・千代田進一・石沢 健(仲間) ・同回よりお吉(野川由美子)が「助け人」チームに正式に加入。
・新レギュラーとして利吉(津坂匡章)の弟分・為吉(住吉正博)が登場。これに伴い、利吉の登場頻度が(為吉が殉職する第20話まで)不定期に(これは同時期に並行して撮影が行われていた「必殺仕掛人」の劇場版撮影にも津坂が参加していた事に伴う措置だった模様。お吉(野川由美子)の登場が不定期であったのも同様の理由によるものと考えられる)。
・後に「機動戦士ガンダム」のシャア・アズナブル役で人気声優の仲間入りを果たす池田秀一が俳優としてゲスト出演(当時の池田は俳優業メインで活動しており、声優業は洋画・海外ドラマの吹き替えが主であった)。
6 65 1973/11/24 上意大悲恋 國弘威雄 蔵原惟繕 山本紀彦(津島小一郎)/田島令子(あずさ)/亀石征一郎(矢崎主水)/岡崎二朗(松平直康)/暁新太郎/不破 潤/秋本羊介/大村茂樹  
7 66 1973/12/01 営業大妨害 野上龍雄 三隅研次 京 唄子(お浜)/江畑高志(地回り富造)/西山嘉孝(唐津屋)/森みつる(お駒)/滝 恵一(勘次)/武 周暢/森 章二/浜田雄史/内田真江/賢持恵美子/朝比奈潔子  
8 67 1973/12/08 女心大着服 野上龍雄 三隅研次 吉行和子(おてい)/寺田 農(長次)/岩田直二(佐平)/秋山勝俊(富小路検校)/松山照夫/湊 俊一/石浜祐次郎/山村弘三/山口幸生/山口朱美  
9 68 1973/12/15 悲願大勝負 ジェームス三木 松野宏軌 北沢 彪(玉井市左衛門)/柳生 博(烏丸卿)/神田 隆(宗雲)/今出川西紀(お初)/西山辰夫(笹川了庵)/守田学哉(市岡佐渡)/千葉敏郎(杵淵左内)/谷口 完(仁科久重)/唐沢民賢(宗慶)  
10 69 1973/12/22 水中大作戦 猪又憲吾 松本 明 山本 學(村越重蔵)/城所英夫(三浦右京亮高久)/杉山光宏(弦之助)/有沢正子(みの)/市原清彦(堂島)  
11 70 1973/12/29 落選大多数 村尾 昭 工藤栄一 赤座美代子(おくに)/藤岡重慶(寺社奉行・岩間山城守)/高品 格(弥助)/藤木敬士[孝](喜八)/小田部通麿(寺田孫八)/玉生司朗(嶋中伊蔵)/榊原大介/田中弘史 ・シリーズ初期の主要脚本陣の一人、村尾昭の初脚本担当回(以降、「新・必殺からくり人」序盤まで脚本陣に参加)。
・後のシリーズ常連悪役ゲストの一人、藤岡重慶がシリーズ初出演。
12 71 1974/01/05 同心大疑惑 安倍徹郎 三隅研次 藤田まこと(中村主水)/紀比呂子/浜田 晃(音吉)/長谷川弘(夜走りの参蔵)/早川純一 ・前作「仕置人」の主要人物・中村主水(藤田まこと)が特別ゲストとして登場。
13 72 1974/01/12 生活大破滅 國弘威雄 蔵原惟繕 小林昭二(高遠藩・小堀三郎太)/浜田寅彦(和泉屋平造)/緑 魔子(みすず)/谷口 香(おみね)/加藤和夫(飯島)/中井啓輔(半次郎)/永田光男/不破 潤  
14 73 1974/01/19 被害大妄想 ジェームス三木 蔵原惟繕 浜村 純(中尾主膳)/河原崎次郎(軍兵衛)/山岡徹也(堀田頼母)/斉隠寺忠雄(内藤貢)/志乃原良子(お藤)/三浦徳子(しのぶ)/川本美和(美代)/金井進二  
15 74 1974/01/26 悪党大修行 ジェームス三木 松野宏軌 加藤 嘉(さそりの銀平)/柴田美保子(お軽)/小林芳宏(弥助)/大下哲也(竜)/大橋壮多/池田弘美/飯島明美 ・同回〜第20話まで利吉(津坂匡章)が一時退場。
16 75 1974/02/02 掏摸大一家 猪又憲吾 松本 明 鮎川いづみ(およう)/白木万理(お島)/加藤 武(岡っ引きの仙八)/正司歌江/松山省二(板前の定吉)/谷村昌彦(なげ込みの辰次)/佐々木洋一/元長 摂 ・前作「必殺仕置人」で中村主水の妻・りつ役で準レギュラーとして出演した白木万理が別役でゲスト出演。
17 76 1974/02/09 探索大成功 押川国秋 松野宏軌 入江若葉(お松)/島田順司(そば屋の兼吉)/内田勝正(次助)/三木 豊(弥吉)/森 章二/山口朱美/きくち英一/神戸瓢介  
18 77 1974/02/16 放蕩大始末 安倍徹郎 田中徳三 遠藤太津朗(大工の平八)/根岸一正(浦辺伸吾)/松本 聖(お咲)/鈴木俊介(丈太郎)/池田忠夫(浦辺辰蔵)/三田村賢二/白山英雄/藤尾 純/近江輝子/井上明子 ・同日、前々作「仕掛人」の劇場版第3作「必殺仕掛人 春雪仕掛針」が公開。
・1987年のシリーズ終了まで多数のエピソードを演出した田中徳三のシリーズ初演出回。
19 78 1974/02/23 世情大不安 國弘威雄 田中徳三 犬塚 弘(高坂多聞)/木村 元(片桐源次郎)/加賀ちかこ/伊達三郎(三州屋)/出水憲司  
20 79 1974/03/02 邪恋大迷惑 國弘威雄 松本 明 伊藤雄之助(音羽の萬蔵)/吉田日出子(おさよ)/今井健二(磯矢新七)/中吉卓郎(仙八)/鎌田知佐(おみつ) ・同回より新たな「助け人」として龍(宮内洋)が加入。
21 80 1974/03/09 心中大悲憤 村尾 昭 蔵原惟繕 美川陽一郎(清造)/赤座美代子(おすえ)/山下洵一郎(矢崎雄之助)/笠原玲子(おわか)/桃山みつる/明石螢子/小柳圭子/浜 伸二/黄蛾媚/滝 譲二/北見唯一/松田 明/馬場義勝/太田優子/北原将光  
22 81 1974/03/16 父子大相剋 押川国秋 蔵原惟繕 岡田英次(田原与左衛門)/佐藤 功(田原弥一郎)/内田朝雄(八洲屋)/石山律雄(平三郎)/久野秀子(茅野)/光枝明彦(金子新兵衛)/田端猛雄(斎藤孫七郎)/柴田和子(たえ)/団 巌/山本一郎/島村昌子/松尾勝人/大滝英沙子/藤竹 修/小林 泉  
23 82 1974/03/23 裏切大慕情 石川孝人 田中徳三 伊藤孝雄(橘一之進)/渥美国泰(呉服商・美濃屋藤兵衛)/田中 浩(浪人・石田)/珠めぐみ(ゆき)/松本智子/小西美弥子/真山京子  
24 83 1974/03/30 悲痛大解散 村尾 昭 田中徳三 南原宏治(与力・黒田)/江夏夕子(為吉の妻)/国一太郎/吉岡靖彦/五十嵐義弘/山岡鋭二郎 ・同話で「助け人」の密偵・為吉(住吉正博)が激しい拷問の末絶命(シリーズ初のレギュラーの殉職者)。これを境に「助け人」チームは解散、これまでの明朗な作風とは一転、前2作に匹敵するハード路線に転換。この路線転換に伴い、元締・清兵衛(山村 聰)も一時退場(最終盤に限定的に復帰)、平内の元妻・辻綾(小山明子)も翌週放送の第25話で退場。
25 84 1974/04/06 逃亡大商売 野上龍雄 松野宏軌 伊丹十三(弥平次)/弓 恵子(およね)/外山高士(梶川要蔵)/島 米八(半三)/山口朱美(文字春)/芦沢次男(丁次)/花岡秀樹(夕立小僧) ・「助け人」解散により、奉行所の監視下に置かれた文十郎らを追跡・牽制する岡っ引・庄八(伊吹新吾)が登場。
・表稼業としての「助け人」解散により、同回以降、「助け人」組織は表の顔を捨てた”裏稼業”組織に変容。これに伴い、これまでの元締による仕事の一括請負・配下への仕事分配の方式から、前作「仕置人」と同様の構成メンバー並列による合議に基づき仕事引き受けの可否を判断する方式に変更、奉行所の厳しい目に搔い潜りながら裏稼業を遂行する助け人たちの苦闘が本作後期のメインテーマとなり、前期とは一転、ハードボイルド路線に転換。
26 85 1974/04/13 凶運大見料 猪又憲吾 松野宏軌 芦屋雁之助(慶雲堂)/前田 吟(多吉)/日色ともゑ(おきぬ)/梅野泰靖(安)/早川 保(己之介)/京 春上(おそで)/浜 伸二(岩三) ・後に「必殺からくり人」「新・必殺からくり人・東海道五十三次殺し旅」「必殺からくり人・富嶽百景殺し旅」「必殺仕切人」と4度にわたり「非・主水シリーズ」にてレギュラー出演することとなる芦屋雁之助が同回のメインゲストとしてシリーズ初出演。
27 86 1974/04/20 江戸大暗黒 松原佳成 松野宏軌 多々良純(大門の大五郎)/南風洋子(おえい)/遠藤征慈(小宮憲吾)/大下哲矢(日下部玄蕃)/五味龍太郎(香川)/谷口 完(銀造)/古川ロック(貞助)/鈴木金蔵(兵六)/石浜祐次郎(善兵衛)/洒井靖乃(そば屋の娘)  
28 87 1974/04/27 国替大精算 安倍徹郎 田中徳三 山本麟一(銀蔵)/有川正治(庄八<代役>)/小林千鶴子(お香)/小杉勇二(加治俊八郎)/山本 勝(弥七)/川浪公次郎(塚本)/千葉敏郎(玄八)/山岡鋭次郎(大八) ・同回のみ庄八役を有川正治が演じる(代役)。
・同回〜第30話までお吉(野川由美子)が一時退場。
29 88 1974/05/04 地獄大搾取 國弘威雄 工藤栄一 西本浩行(脇田重四郎)/大林丈史(浅太郎)/八木孝子(ふさ)/田口精一(駒吉)/江幡高志(鉄五郎)/汐路 章(旦那)/二瓶秀雄(仙太)/如月寛多(老人)/唐沢民賢(辰)/一の瀬玲奈(はな)
・常連悪役ゲストの一人、大林丈史のシリーズ初出演回。大林は主にシリーズ前期のエピソードに多数出演。
30 89 1974/05/11 貸金大仕掛 松原佳成 工藤栄一 島田正吾(辰五郎)/田中春男(斎藤頼母)/池波志乃(おみよ)/清水 彰(唐津屋重兵衛)/原口 剛(格三)/近江輝子(お春)/御影伸介(伝次)/東大路真弘(長作)  
31 90 1974/05/18 狂乱大決着 松原 司 田中徳三 常田富士男(別れ屋・桃助)/戸浦六宏(飯富盛介)/和田幾子(沙登)/関山耕司(仲間・うど平)/三重街恒二(まさかりの熊)/那智映美(ぬい)/宇田あつみ(内儀)/明石螢子(お糸)/古川ロック(旦那)/山村弘三(父親)/藤山嘉子(母親)/山口朱美(料亭の女)/乃木年雄(刀屋の主人)/千代田進一(瓦版売り)/小柳圭子(茶屋の女将)/森内一夫(代貸し)/北原将光(神官)/沖 時男(桑山)/平井 靖(岡っ引)/小西美弥子(町娘)  
32 91 1974/05/25 偽善大往生 猪又憲吾 松本 明 加東大介(備洲屋善右衛門)/嵐 圭史(紋次)/嵐 芳夫(外山半四郎)/伊藤るり子(八重)/玉山由利子(おみよ)/天野新士(格助)/田端猛雄(勘吉)/溝田 繁(貝塚彦四郎)/市川男女之助(世話役)/木下サヨ子・太田優子(おかみさん)  
33 92 1974/06/01 忠誠大心外 石川孝人 三隅研次 松本留美(日田つや)/稲葉義男(藍屋徳兵衛)/石山律雄(日田平之助)/外山高士(坂田源左衛門)/牧野義介(佐々木兵衛)/内田勝正(石坂)/原田あけみ(お染) ・第1作「必殺仕掛人」で主人公・西村左内の妻・美代役で準レギュラー出演した松本留美が別役でゲスト出演。
34 93 1974/06/08 必死大逃走 松原佳成 田中徳三 菅貫太郎(諸口剛造)/城所英夫(坂出屋重助)/嵐 堪忍[鶴田 忍](三平)/進 千賀子(つる)/金井由美(みね)/木村 元(陣内)/石山政五郎(佐助)/石浜祐次郎(幸兵衛)/宇田あつみ ・後に「必殺仕業人」で囚人・出戻り銀次役でコメディリリーフとしてレギュラー出演することとなる鶴田忍(当時の芸名は「嵐 堪忍」)がシリーズ初出演。
35 94 1974/06/15 危機大依頼 松田 司 蔵原惟繕 南田洋子(おきぬ)/宮口二郎(正木三五郎)/佐々木孝丸(市造)/堺左千夫(軍平)/原田 力(丹右衛門)/森みつる(岡場所の女)  
36 95 1974/06/22 解散大始末 國弘威雄 蔵原惟繕 渥美国泰(土屋主水正)/市毛良枝(おみの)/小野恵子(おちさ)/近江輝子(浦尾)/田中弘史(斎藤)/三木みち(英心)/波多野博(山崎)/宇多あつみ(おこと)/双葉弘子(おりょう)/吉本真由美(おさき) ・歌詞の一部が自主規制によりテレビサイズ版では改変されていた主題歌「望郷の旅」の改変前のバージョン(シングルリリース版)を挿入歌として同回のラストにて使用。
製作後の展開 ・当初、本作も前2作同様に2クール(半年)の放送予定となっていたが、視聴率が好調だったことに加え、次回作の構想が当初難航した影響も重なり、放送延長が決定。一方、既にこの延長決定の段階で「仕置人」の終了からが相当な期間が経過し、そもそも本作がソフト路線での製作を余儀なくされた端緒となった「仕置人殺人事件」の余波も(公判時に同事件の被疑者が番組と犯行との因果を否定する供述を行ったことが決定打となって)収束化していた事もあり、製作関係者の間はシリーズ継続が既定路線となっており、「必殺」の冠名の復活は時期尚早としながらも、作品世界としては原点への回帰を模索。その前哨段階として、放送期間延長後の本作(第25話以降)については設定・キャストの大幅な変更を伴うハードボイルド路線への転換が為されることになったが、この路線変更後も番組の好調は揺るぐ事はなく、この結果から製作陣は次回作は「仕置人」の流れを汲んだ新作として、同作で人気を集めた主要キャラクター・中村主水(藤田まこと)を再登板させての「暗闇仕留人」の企画・製作を決定。以降、「仕事人」初期の頃までは基本的にハードボイルド路線の時代劇シリーズとして「必殺」シリーズは推移していくこととなる。

  • 最終更新:2015-07-09 01:47:29

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